2020年11月にWHOの身体活動・座位行動の新ガイドラインがリリースされたが、2021年2月16日に要約版(At A Glance)の日本語訳が完成し、公表されている。

 本ガイドラインは、子どもと青少年(5~17歳)、成人(18~64歳)、高齢者(65歳以上)と、すべての年齢層を対象とし、健康のさらなる増進及び健康リスクを軽減するための必要な身体活動量(頻度・強度・持続時間)についてエビデンスに基づいた推奨量を提示している。

 例えば、成人おいては、少なくとも150分/週の中等強度の身体活動の推奨に加え、150~300分/週の中等強度の身体活動や75~150分/週の高強度身体活動の目標が設定されている。
高齢者においては、機能的能力を高め転倒を防ぐためにバランスと筋力トレーニングを強化する多面的身体活動が、運動能力の低い人ではなく、すべての高齢者に推奨されている。

 また、本ガイドラインでは、新たに、妊婦や産後の女性、慢性疾患や障害を持つ人々に対する推奨量を示しただけでなく、座位行動を何らかの強度(軽強度も含む)の身体活動に置き換えることは、健康上のメリットにつながるとして、座位時間の制限を推奨している。

《詳しくはこちら》⇒
「WHO身体活動・座位行動ガイドライン要約版(日本語版)」
「スポーツ栄養Web」