九州大学キャンパスライフ・健康支援センターおよび大学院人間環境学府の熊谷秋三教授、大学院人間環境学府博士課程3年の陳斯氏らの研究グループは、糸島フレイル研究を展開中であり、このたび妥当性・信頼性の高い簡易フレイルチェックシートを作成した。
今回のチェックシートでは、僅か6つの質問項目から簡易にフレイル評価ができるようになった。
国はフレイル予防を市町村の高齢者介護支援事業の一つとして位置づけ、令和6年度から全国一斉で実施されるフレイルチェック事業とその予防に取り組むことが決定していることから、そこでの有効利用が期待される。
今回開発された簡易フレイルチェックシートは、良好な信頼性(再現性)が示されたと共に、各項目に対応する客観的な測定値とも相関することから、高い構造的妥当性が示された。
身体的フレイル(Fried Frailty Phenotype)評価にとって、今回開発された簡易フレイルチェックシートは良好な診断精度があることも示され、チェック該当項目の数が3つの場合が、日本人の地域在住高齢者におけるフレイルスクリーニングのカットオフ値となることが実証された。
簡易フレイルチェックシートは、市町村で今後行われるフレイルチェック介護予防支援事業での活用が期待されている。
《詳しくはこちら》 ⇒ 妥当性・信頼性の高い「身体的フレイルの簡易チェックシート」の作成―地域在住高齢者のフレイル予防事業の推進に期待―