日本痛風・尿酸核酸学会は、約8年ぶりに通風治療の指針を改定した。
今回の治療指針は、発作の痛みが無くても尿酸値が高い患者に対し、腎障害があれば薬を勧めることを明確にした。

腎臓は、痛風と密接な関係があり、尿酸値が高い状態が続くと、尿酸の結晶が腎臓にたまって炎症を起こし『痛風腎』になることもある。
学会の新指針は、尿酸値が高くても痛風発作が起きていない高尿酸血症患者に対し、薬物療法を条件付きで推奨とした。
対象は、腎臓機能に障害がある患者であり、腎機能に障害のない患者には薬の投与は進めず、プリン体1日400mgに制限する食事療法により数値改善を推奨する。

近年女性の痛風患者は年々増加傾向にある。
もともと女性ホルモンに尿酸の排出を促す働きがあるため女性患者は少ないが増加の背景に、尿酸につながるプリン体が多い肉類や、尿酸値を上げる働きがあるアルコールが増えた食生活の変化にあると言われている。

《詳しくはこちら》 ⇒ 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン