『平成28年「国民健康・栄養調査」結果の概要を公表』(2017/9 厚生労働省発表資料)
厚生労働省は、平成29年9月21日に、平成28年10月~11月に実施した「国民健康・栄養調査」の結果の概要を公表した。
平成28年調査は、毎年実施している基本調査に加え、重点項目として、糖尿病有病者等の推計人数及び体格や生活習慣に関する地域格差を把握したものとなっている。
糖尿病が強く疑われる「糖尿病有病者」と、糖尿病の可能性を否定できない「糖尿病予備軍」はいずれも1000万人と推計された。
また、体格(BMI)および主な生活習慣の状況においては、都道府県別に年齢調整後、上位群と下位群の状況を比較した。
その結果、BMI、野菜摂取量、食塩摂取量、歩数、現在習慣的に喫煙している者(男性)の割合で、上位群と下位群の間に明らかな地域格差が見出された。
基本項目について注目すべきは2点。1点目は受動喫煙の機会は前回に引き続き「飲食店」が最も高く4割強であること、2点目は高齢者の女性における低栄養傾向(BMI≦20)の者の割合がこの10年間で有意に増加していることである。
特に、28年調査では85歳以上の女性の3割強が低栄養傾向であることが示された。