『魚の油で消化器系がんの予後改善 栄養療法を論文発表』(2017/7 伊賀市立上野総合市民病院)
消化器系のがん患者への栄養療法として、魚の油成分の摂取が効果的であることを、三重県伊賀市立上野総合市民病院チームが発表した。
体の衰弱を防ぎ、抗がん剤治療を続けられる日数が延びるといった効果がみられたという。
同病院は、11年に開設した「がんサポート・免疫栄養療法センター」で医師と看護師、栄養士、薬剤師、理学療法士などでチームを組み、外来のがん患者を中心に栄養療法を実施。
その結果、魚油を摂取したグループは、摂取しなかったグループよりも抗がん剤を使った積極的な治療の継続日数が平均約80日延長し、データ採取後もEPAを摂取し続け、がんによる衰弱を抑えている患者もいて、5年生存率にも改善がみられたという。
今後、魚油栄養療法で、がん患者が元気に過ごせる時間が延びることが期待される。
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