国立精神・神経医療研究センター神経研究所とヤクルト本社中央研究所の共同研究グループは、善玉菌が少ないとうつ病リスクが高まるという最新の研究結果を発表しました。
現在、うつ病は国民の健康をおびやかす重大な病気の1つとなっています。
共同研究グループでは、うつ病性障害患者と健常者の腸内細菌について、善玉菌であるビフィズス菌と乳酸桿菌の菌数を比較したところ、うつ病 患者群は健常者群と比較して、ビフィズス菌の菌数が有意に低いこと、さらにビフィズス菌・乳酸桿菌ともに一定の菌数以下である人が多いことを世界で初めて明らかにされました。
うつ病の予防や治療に乳酸菌飲料やヨーグルトなどのプロバイオティクスの摂取の効果的な活用が期待されます。(2016/6 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター発表資料)