管理栄養士プロデュース・配食サービス「タンポポ」の試食

こんにちは!Dietitian job運営会社、東洋システムサイエンス管理栄養士の増田です。
まだまだ残暑が厳しい今日この頃ですがいかがお過ごしでしょうか。

今回のブログは、株式会社リフシアさんが自社のセントラルキッチン「タンポポ」にて製造・販売しているえん下食、ハイソフト食とやわらか食弁当の試食レポートです!
(上のお写真はリフシアさんのホームページよりお借りしました)

株式会社リフシアのセントラルキッチン・タンポポ

株式会社リフシアさんとのご縁は2月に訪れたケアテックスの展示会にて名刺交換をさせていただいたことがきっかけでした。
当時、嚥下調整食の調理と試食を兼ねた栄養士交流会の企画を検討していた私は、何か参考にできればと嚥下食に目を光らせていました。

そんなとき通りがかったリフシアさんの展示スペースに並べられた嚥下食は、一目見て思わず「おいしそう…!」と心の声が出てしまったほどで、その場で製品に興味を持ち、お話をさせて頂きました。

株式会社リフシアさんではもともと、運営する介護事業所や高齢者施設のお食事を各施設で調理していたそうです。
「退院後、在宅での食事作りが不安」「調理担当者によって不均一性が生じる」といった現場の声を受けて立ち上げたのがセントラルキッチン・タンポポだそうです。

(↑展示会にて撮影したお食事)

この展示会のときに特に惹かれたのがえん下食の素敵な盛り付け方で、形や彩りなどがとても工夫されていて見た目からも美味しそうだなと感じました。
その場で少し試食もさせていただき、さらに図々しくも試供品の送付をお願いしたところリフシアさんよりたくさんの試供品をお送りいただけることになったのです。

タンポポのお食事の特徴

介護の現場から生まれた「セントラルキッチン・タンポポ」でのお食事づくりは、リフシアさんの経営理念でもある「地域での在宅生活支援」ということを念頭においたもので、管理栄養士さんたち自らが商品開発と調理を行っています。

飲み込む力や噛む力に合わせて、コード2からコード4までのお食事が選べるようになっていること、低温調理(真空調理)により食材のうま味や風味を損なわず少量の調味料で味がしみ込んでいるので、塩分控えめでも満足感が得られることも特徴です。
低栄養を予防できるようバランスの取れた献立が用意されているのはもちろんのこと、加水を少なくしながらも美味しく食べられるような配慮や工夫が施されているのは嬉しいですね。

実食

さて、それではいよいよ実食です!
今回試食したメニューはこちら♪

〈やわらか食弁当(2種)〉

・カレイの南蛮漬け弁当(写真左側)
(主菜:カレイの南蛮漬け、副菜①:大根のおかか煮、副菜②:豆腐のゆずあんかけ)
・親子煮弁当(写真右側)
(主菜:親子煮、副菜①:コンビーフソテー、副菜②:菜の花のワサビ和え)

〈ハイソフト食(2種)〉

・主菜:白身魚のタルタル焼き、副菜:サラダ(写真左)
・主菜:野菜入りスクランブル、副菜:オクラのおかか和え(写真右)

〈えん下食(4種)〉

・主菜:マーボーなす、副菜:えびと白菜の中華煮(写真左)
・主菜:たらの梅ソース、副菜:里芋のそぼろ煮(写真右)

弁当・ハイソフト食・えん下食はすべて冷凍状態で配送されてきますが、完全調理済みのため、湯せんや電子レンジで温めるだけですぐに食べることができます。

嚥下食コード2相当のえん下食は、湯煎または電子レンジにて解凍し、専用の型に流して常温や冷蔵庫で冷やし固めたあと、盛り付けることがお薦められています。
盛り付け例も写真で紹介されているので参考になりました。“見た目から食欲が湧くように”…というのは提供する上でもすごく大切なことですよね。
コード3相当のハイソフト食は解凍後に盛り付けるだけ、コード3~4相当のやわらか食弁当にいたっては温めたあとに外装から出すだけでそのまま食べることができるようになっているので、さらに簡単です!

感想

全メニューの感想をお伝えしたいところですが、いくつかピックアップして紹介します。
~やわらか食弁当~
親子煮の鶏肉は、良く煮込まれたあとのような、柔らかいお肉の食感でとても美味しかったです。
噛む力が弱くなった方でもきっと安心して食べられるであろう柔らかさだと感じました。
副菜の菜の花の和え物もコクを感じる味付けで、ついつい箸が進む美味しさでした。

~えん下食~
調理方法がとにかく簡単で驚きでした!今回は湯煎ではなく電子レンジを使用して解凍しました。
ちょうど良い型がなかったのでプラスチックコップに流し入れましたが、冷凍庫へ置くと数分で固まりました。
それぞれの副菜に使用されていた白菜・ごぼう・里芋は素材の味をしっかりと感じることができ、とても美味しかったです。
各お野菜の香りも損なわれることなく、食欲をかき立ててくれます。

「マーボーなす」の豚肉に関しては、私自身が少し苦手とする豚肉特有の香りが強く感じられてしまったので、食べ方を工夫すれば良かったかなと実感しました。
後日、リフシアさんにお薦めの盛り付け方法をお伺いしたところ、
「マーボーなすは、なす・豚肉・長ねぎをそれぞれ小さめの角切りにしてから、最後にマーボーのあんをかけることで各素材としてだけでなく、一料理としてお召し上がりいただけるのでは」
とのアドバイスをいただくことができました。
やはり、盛り付け方や食べ方は味にも影響するので大切ですね。

まとめ

今回いただいた試供品はどれも本当に美味しいものばかりでした。塩分は控えめなはずなのに、一つ一つの味付けが丁度よく、白いごはんが進みました!
豊富なメニューの中から選択できるようになっているので、選ぶ楽しみも膨らみます。

今回、試供品を送ってくださった担当者様からは「お客様やご家族、施設様のお役にたてれば幸いです。」というメッセージをいただきました。本当にありがとうございました。
このブログを読んで「タンポポ」のお食事が気になった方は、ぜひお試しください。

株式会社リフシアHP
https://lifsea.co.jp/

セントラルキッチン・タンポポ
https://lifsea.co.jp/tanpopo.html