41歳で管理栄養士資格を取得!何歳からでもスタートできる特定保健指導

外部執筆スタッフの赤松るみです。
私はこれまで3000件以上の特定保健指導を行ってきました。
また、食に関する講演会、コラムの執筆や食事サポートプログラムを実施し、instagramやYouTubeでは食と健康に関する発信もしています。
ただ、36歳までは栄養士資格すらない、ただの会社員でした。そのような私がどうやって今の仕事をするに至ったかをご紹介します。

不健康だった会社員から41歳で管理栄養士へ

私はもともと広告会社で情報誌を作るという、今とは全く畑違いの仕事をしていました。
非常に忙しく、残業が多かったので食生活も不規則になり、便秘、慢性疲労、メンタル不調など様々な体調不良を感じていました。
もっと健康的に働きたい、そして私のように忙しく働く人を健康にできる仕事をしたいと考え、36歳で退職して栄養専門学校に入学したのです。
栄養士になったのは38歳、病院に就職して栄養士(ほぼ調理員)として働きながら資格試験の勉強をして、41歳で管理栄養士の免許を取得しました。

ただ、資格をとったからといって、40代過ぎで実務経験ゼロの私がすぐに栄養指導の仕事をできるわけがありません。
そこで選んだのが特定保健指導です。
委託会社に登録すれば栄養指導の研修を受けられるうえ、自分で営業をしなくても栄養指導の仕事を紹介してもらえます。
知識がない私にはぴったりの仕事だと思いました。また、病気になる前の人に栄養指導ができるという点も魅力だと感じていました。

3社に登録して特定保健指導の仕事をスタート

特定保健指導をしている先輩の管理栄養士さんから、おすすめの委託会社を教えてもらい、同時に3社に登録しました。
複数の会社に登録した理由は、登録直後だと仕事の件数がそれほどもらえないと聞いていたからです。
当時は独身で、すでに病院を退職し、特定保健指導だけで生計を立てようと思っていたので、たくさんの件数をこなす必要がありました。
また、もう若くないと思っていたので、より早く経験を積みたいと考えていたのです。

実際、1社は開始直後からたくさんお仕事を頂けましたが、もう2社の紹介件数ははじめのうちは多くなかったので、無理なく仕事をこなすことができました。
よかったのは、研修内容や面談資料が違っているので、いろいろな角度から特定保健指導の方法を学べたことです。
同じ仕事でも伝え方が違うのだと知ることができて、とても勉強になりました。

経験不足、知識不足をカバーした勉強法

2017年の11月、研修を受けていざ仕事をスタートしましたが、はじめはマニュアル通りの栄養指導しかできません。
圧倒的な知識不足と経験不足のため、自信をもって話せず、指導中にあたふたすることも多かったです。
なんとかしなくてはと思い、私が実践した勉強法を4つご紹介します。

①人気のダイエット本を読み漁る

栄養指導の教科書は専門用語などが多く、一般的な内容しか書いていないので、実際の現場で活用するには限界があります。
ダイエット本はわかりやすい言葉で書かれていますし、対象者のニーズに合った情報が豊富なので、とても参考になりました。
本を読む時間がない場合は、Amazonで本のレビューを読むだけでもためになりますよ。

②コンビニやスーパーで食品をチェック

対象者様の気持ちになってお弁当、お惣菜、冷凍食品やパン売り場などをウロウロしました。
事業所面談の前にはビル内にあるコンビニの品揃えをチェックしたり、夕方頃のスーパーではどんな商品が並ぶのか確認すると、面談時におすすめの商品を提案することができるようになりました。
「お昼にたんぱく質をとって下さい」というより、「切れてるだし巻き卵や茶わん蒸しを追加するといいですよ」などと言えると、より行動してもらいやすくなりそうですよね。

③ブログで発信

バランスのいい食べ方について学んだことを、備忘録代わりにブログにまとめて発信しました。
当時はアメブロ、今ではInstagramに変わっています。
ブログで発信すると情報を整理しなくてはいけませんし、間違ったことを書けないので調べ物をする機会も増えます。
結果的に伝え方の勉強になり、情報の引き出しも増えていきました。書くのが苦手な人は、InstagramやXなら短い文章でもいいのでおすすめですよ。

④食事の資格講座を取得

読み漁ったダイエット本の中のひとつに、管理栄養士の柏原ゆきよ先生が書かれた「お腹からやせる食べ方」という本がありました。
その本に書かれている食事法がとても参考になったので、その食事メソッドが学べる「健康食育ジュニアマスター」「健康食育シニアマスター」という資格を取得しました。
ダイエット本だけでは偏ってしまいがちな知識が、この講座を受けることで系統的に学べたのは大きな収穫です。
④には費用がかかりましたが、①は図書館を利用すればいいですし、②③も無料でできます。
これらを実践したことで、面談でも少しずつ自信をもって話せるようになり、うなずきながら聞いてもらえるようになったと感じています。

コロナ禍で面談が0件に!その機会にYouTubeを開始

2020年4月、緊急事態宣言で面談が0件になりました。
大ピンチですが、「これからは対面ではなくオンラインが中心になっていくのでは」と思い、YouTubeを始めるきっかけになったのは大きな転機でした。
どんなにブログで発信しても、私がどのような話し方をするのかはわかりません。
今後は特定保健指導に加えて、メタボリックシンドロームではない人にも食事コンサルティングをしたいと考え始めていたので、動画で自分のトークを視聴してもらおうと思ったのです。

YouTubeで発信を続けたことで、徐々に食事コンサルティングの仕事が増え、講演会やセミナーのご依頼まで頂く機会がありました。
管理栄養士経験の浅い私がそのようなお仕事を得られたのは、YouTubeやInstagramで発信したおかげだと思っています。
そして、発信を続けられたのは、日々の特定保健指導で対象者様と向き合い、食生活や生活パターンを伺うことで太りやすい食べ方や効果的な減量法などの知識を積み重ねられたおかげです。

最後に、何歳からでも大丈夫

42歳から特定保健指導を始めた私ですが、本当にたくさんのことを学ぶことができ、人生が激変しました。
未経験の40代に栄養指導をさせてくれたすべての企業様や対象者様に感謝です。
この仕事は何歳からでもできますし、自分自身や対象者様の人生を変えることができるすばらしい仕事だと感じています。
私の経験談が、これから特定保健指導を始めようか迷っている方や、すでに始めているけれど仕事の幅を広げたいと考えている方のお役に立てるとうれしいです。

9月1日に東洋システムサイエンス様が主催される特定保健指導講座の講師を担当させて頂きます。
しっかり食べて健康づくりをすると視点でどのようなお話をするといいのかお伝えさせて頂きます。
ご興味がある方はコチラより詳細やお申し込み方法をご覧ください

赤松るみ
管理栄養士/健康食育シニアマスター/食事セミナー講師/食育ライター
36歳まで不健康な会社員として過ごした結果、心と身体に不調を感じて退職。人と自分自身を健康にしようと、36歳で栄養専門学校に入学。41歳で管理栄養士免許を取得し、これまで3000名以上のメタボリックシンドロームの方に食事指導を実施している。3食しっかり食べて、体型と健康を維持する食事法を、毎日のInstagram投稿、YouTube、ブログ等で発信中。食育セミナー講師やライターとしても活動している

赤松るみのSNS一覧
「いいね」「フォロー」大歓迎です↓
◆YouTubeチャンネル「人生を変える食事の学校」登録者数1万人
https://www.youtube.com/@rumiaka

◆Instagram
https://www.instagram.com/rumisugi/

◆公式サイト https://akamatsu-rumi.com/