スキルアップ講座「これから始める!栄養ケアマネジメント」の模様を紹介します。
「これから始める!栄養ケアマネジメント」講座は、栄養ケアマネジメントの手順から解り易く入り、スクリーニング、アセスメント、栄養ケア計画の作成・・・と実務に必要な内容を学べる講座です。
栄養ケアマネジメントは2005年10月から介護保険施設などで、高齢者の方々の個別の栄養状態に着目した「栄養マネジメント加算」が算定されるようになりました。
今後も新しい加算が算定されることが予想され、施設に関わる栄養士には切っても切り離せない重要な業務となりつつあります。

本日の講座講師は吉田綾子先生です。
松下電器健康保険組合松下記念病院(現パナソニック記念病院)7年の勤務を始め、臨床の現場経験を10年以上重ね、その後企業健保に所属・福祉系企業のコンサル業務責任者を担当し、複数の福祉施設立ち上げにも参画しており、まさに栄養ケアマネジメントの現場を知り尽くしたスペシャリストです。
吉田先生は現場で栄養ケアマネジメントを行う為には、管理栄養士としての専門知識よりも重要なことがあると参加者の方にお伝えしていました。それは、施設に関わる、全ての人との関わり合いです。

「専門職としての知識、判断、対象者の観察は確かに大切なものです。
しかし、栄養ケアマネジメントには施設全体の助けが必要となります。
対象者の健康状態や喫食状況、心的状態などが逐一耳に入り易くなったり、その患者様に必要な処置や状況を共有し、自分が直接動かなくとも他スタッフが対象者の活動や行動変容の助けが出来る、関係作りが必要です。そうした周りを巻き込む環境作りが出来る人間に、自分自身が成長することが一番大切です。」

この講座ではそうした考えを踏まえ、他業種との連携や現場に密着した視点での栄養ケアマネジメントを学ぶことができます。これから始める方だけでなく、再確認の意味ですでに施設で栄養ケアマネジメントを行っている方にもおススメの講座内容でした。
講座は座学で、一通りの栄養ケアマネジメントの内容を学習した後、最後に低栄養モデルを元にグループ分けをしてディスカッションです。

皆さん真剣に、集まったグループで楽しそうにディスカッションをして頂きました。各々のグループの内容を発表をしてもらった時には、発言者の言葉に感心の声が上がり、参加者の皆さんは何か手ごたえを掴んで頂けたのではないか、と感じました。

【講座参加者様の声】

具体的な内容で満足!今後の仕事に役立てます!/W.Yさん

ケア・マネジメントを行う上で、大切なポイントを具体的に教えて下さった事、また、それらをスムーズに、周りと連携して行うためのコツ、カンファレンスでどのようにプレゼンしていくかなど、とても実践的な内容で、どこでも通用できる!と感じました。大変良かったです!/R.Tさん