こんにちは!DietitianJob(ダイエティシャンジョブ)運営会社(株式会社東洋システムサイエンス)大阪人材事業部の後中です。
大阪人材事業部では、栄養士・管理栄養士を目指す大学生の皆さんに、
【栄養士・管理栄養士の仕事とは】
というテーマで、定期的に学校で講座をさせて頂いています。
今回は、その内容を一部ですが、先週の『管理栄養士として働く事 前編』に引き続き皆さまにもご紹介します。
先週、新卒管理栄養士の就職先が、食に関連する分野に変わってきているとお話ししましたが、
「調理がしたくない、だから調理現場のないところ」
を希望する、という方がいらっしゃいます。
そして入職後に、
「思っていたのと違う」「接客や販売ばかりで栄養士の仕事が全然ない」
と、悩まれるのです。
ではなぜ、そのようなことになってしまうのか?
まずひとつは、お仕事選びが『ネガティブ消去法』になっていること。
もうひとつは『逆算してお仕事を選んでいないこと』です。
ひとつめの『ネガティブ消去法』とは、
「これが嫌だ」
「これはしたくない」
「こんな業務は避けたい」
と、やりたくないことから消去していき、お仕事探しをすることをいいます。
やりたくないことから消去しているため、
残るお仕事は「やりたいこと」ではなく
「やりたくないことではないこと」
になります。
その場合、業務の中にやりたくないことはないが、やりたいことでもないため、やりがいを感じにくく、
「思っていたのと違った」
「こんなはずじゃなかった」
ということになってしまいます。
次に『逆算してお仕事を選んでいないこと』を挙げました。
逆算というのは、自分のなりたい像をゴールとした時に、そのゴールからの逆算のことです。
例えば、
↓
「いつか予防に関わる栄養指導の仕事がしたい」
↓
だから
「サプリメントの知識をつけよう」
↓
だから
「ドラッグストアで働いて、まずは市販サプリメントの勉強をしよう」
という逆算ができれば、
「接客や販売ばかりで栄養士の仕事が全然ない」という考えにはなりにくいはずです。
たとえ、接客や販売の業務が多くなっていたとしても、
- この時間帯はこの年代の方が多く、この年代の方はこんなものを購入されることが多い。
- スポーツをしているお子さんのいらっしゃるお母さんは、栄養補助食品を手に取ることが多い。
- 夜の時間帯は、栄養ドリンクが売れやすい。
など、
自分なりにマーケティングをすることができます。
そこで得た情報や知識や自分だけのもの、経験しないと分からないもの、になりますので、「いやだな~」と思いながら勤務する何倍も何十倍も生産性があります。
他にも、
「いつかアスリートの栄養管理に関わる仕事がしたい」
↓
だから
「スポーツをしている人たちの食事の知識を身につけよう」
↓
だから
「学生寮や学生食堂などで献立作成・調理のできる仕事に就こう」
という逆算ができます。
今回の講座でも、その逆算を今の自分のスキルに当てはめて、お仕事を選択して欲しいということを皆さんに熱くお話ししました。
とはいえ、タイミングよく希望の就職先がある訳ではありません。
お仕事は本当に「縁」なのです。
お仕事を探しているタイミング、お仕事を選ぶタイミングで逆算し、その中の最良を考えてみてください。
一般的には、転職回数が多いことでネガティブな印象を与えてしまうことが多いのですが、管理栄養士や栄養士の業界では、スキルアップ・キャリアアップのための転職でネガティブな印象を与えることはあまりありません。
(※ただし・・短期間で複数回の転職や、退職理由によっては、ネガティブな印象を与えます)
ご自身のゴールを見つけて、そこから逆算し、そのタイミングの最良を選ぶことができるよう、資格を活かして働いてほしいと思います。
学生の皆さんには、目の前の就職活動がゴールではなく、栄養士・管理栄養士としての自分の目指す姿をきちんと考え、向き合って、就職活動に挑んでほしいということでお話しをさせて頂きました。
講義後は、多くの学生さんが質問を下さり、前向きな姿勢が見られました。
その後のアンケートでも、感想や意見を書いて下さったり、質問を書いて下さったりと、皆さん積極的で、大変嬉しく思いました。
未来を背負う栄養士・管理栄養士の卵の皆さんには、もっと自分自身と向き合い、
どんな栄養士・管理栄養士になりたいのか
どんな経験を積んでいきたいのか
ということをきちんと考え、栄養士・管理栄養士のさらなる発展、地位向上に向けて頑張って頂きたいと思います。
東洋システムサイエンスでは、栄養士・管理栄養士を目指す方にもご受講頂ける内容のセミナーもご用意しています。
ぜひ、ご参加ください♪