こんにちは!DietitianJob(ダイエティシャンジョブ)運営会社(株式会社東洋システムサイエンス)大阪人材事業部の後中です。
大阪人材事業部では、栄養士・管理栄養士を目指す大学生の皆さんに、
【栄養士・管理栄養士の仕事とは】
というテーマで、定期的に学校で講座をさせて頂いています。
今回は管理栄養士養成校での講座の内容を一部ですが皆さまにもご紹介します。
私共がお話しさせて頂く対象は、管理栄養士を目指している学生さん達ですので、もちろん管理栄養士としての「夢」があるのですが、やはり新卒未経験の状況で、すぐにやりたいことができる方は少ないというのが現状です。
(これは、どこの世界も同じですね。)
逆に、管理栄養士を目指してはいるけれども、将来こうなりたいというイメージが付かない、という学生さんが多い現状もあります。
そこで、管理栄養士としてどのような活躍の場があるのか、「夢」の実現のためにどんな道を選択すべきか、どのような選択肢があるのか、ということを人材コーディネーターの立場からお話しさせて頂きました。
新卒管理栄養士の就職先は、時代とともに変化してきています。
少し前までは、給食委託会社の求人数が圧倒的に多かったように思いますが、今は、ドラッグストアや調剤薬局、歯科分野などへの就職が徐々に増えてきているとのこと。
(学校によって違いがあると思います。)
これは、企業側が
- 管理栄養士をどうにか活用できないか
- 管理栄養士の知識を活かすことはできないか
と検討していることが背景にあると考えられます。
要するに、今までは
- 食に直結するお仕事(=食事を提供している場でのお仕事)
が、ほとんどだったのが
- 今は食に関連するお仕事(=食事を提供していない場でのお仕事)
が、増えてきているのです。
さらに、学生の皆さんの目指す管理栄養士像も変化してきています。
病院での栄養管理が憧れだった時代、福祉施設への希望者が多かった時代、保育園で食育に関わりたいという方が多かった時代・・・
今は、予防分野での栄養指導やスポーツ栄養に特化した仕事に就きたい、という方が大変多いように思います。
これは、転職希望の方もそうかもしれません。
しかし、栄養指導の求人やスポーツ栄養に関わるお仕事は求人数が少なく、狭き門であることは明白です。
では、どうすれば希望の道に進めるのか?
そのようなゴールを設定したときに、
自分に必要なスキルは何なのか。どんな経験を積まないといけないのか。ということをきちんとご自身のキャリアに落とし込んでほしいと思っています。
今回お話しをさせて頂いた学生さんに関わらず、「調理のない現場を希望します」とおっしゃる方が多くなっているように感じます。
そして、調理のない現場を希望したうえで、さらに、スポーツ栄養に関わる仕事や栄養指導ができる仕事を希望されることがあります。
たしかに、調理をしなくとも栄養指導はできるし、スポーツに関わることはできるのかもしれません。
しかし、その対象になる方の立場になったとき、
調理のできない管理栄養士の指導を受けたいと思うでしょうか?
実践のない管理栄養士の指導に説得力があるでしょうか?
例えばもし、私がアスリートだったとしたら、大豆100gのたんぱく質量を答えられないような管理栄養士に指導してもらいたくない、と感じると思います。
さらにその大豆100gの中の栄養素を効率よく摂取できる調理法をレクチャーできないなんてもってのほかだと感じるでしょう。
そんな応用力は、やはり体感し経験しないと、机上だけでは養われないのです。
次回は、“希望の道に進むには?”について、お話しします。