特定保健指導初回面接の心得について

こんにちは、DietitianJob(ダイエティシャンジョブ)運営会社(株式会社東洋システムサイエンス)東京人材事業部 加藤です。

そろそろ特定保健指導の業務が本格的に忙しくなってくる時期ですね。

弊社でも8月25日に「特定保健指導レクチャー付き新規登録会」を行いました。

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私が特定保健指導についてブログを書くのは2回目になります。

前回の内容はこちらをご覧ください。⇒ 特定健診・特定保健指導プログラム改定にともなうエトセトラ

この時は知識をしっかりつけておけば安心ですよ、というお話をしました。

そこで今回は、知識だけではない、面接を行う際の雰囲気づくりや心構えについてお話したいと思います。

初回面接はいろいろな人が来ます。

  • やる気のある人、ない人
  • 何をするかわからない人
  • 40代の人
  • 70代の人
  • シフトで働いてる人
  • 専業主婦の人

など、みんないろいろな考え方、生活習慣、社会的背景を持っています。

そういった方々に進んで自分のこれまでのことを話してもらわなければその人にあったアドバイスができません。必要な情報を得るには、指導員が醸し出す雰囲気が大切になります。

実際に10年経験のある私でも初回面接を行う際は雰囲気作りを意識します。

その人の印象は初対面でほぼ決まってしまうから、相手の中の第一印象をよくするためです。

余談ですが、バブルの頃に流行った男女の出会いを助ける番組。

男性からの告白の際は「第一印象から決めてました!」というセリフを使った場合、全然フリータイム中に接点がなくても、女性側も第一印象でその人をいいなと思っていた場合、カップル成立となることが多かったです。

つまり、楽しく過ごした時間を飛び越せるほど第一印象に人は左右されるということです!

特に特定保健指導は限られた時間の中で、

  • 健診結果の説明
  • 生活習慣の振り返り
  • 減量目標の決定
  • そのための生活習慣改善ポイントの説明
  • 行動計画の決定

までをしなければなりません。第一印象が悪く、対象者が機嫌を損ねた重い空気のまま面接時間が過ぎてく、というのは避けたいところです。

そこで皆さんに意識していただきたいのは終始笑顔で聞き上手、褒め上手になるということです。

そもそも初回面接にお越しになる対象者の健診結果には星が煌めき、赤や黄色に染められた箇所があり、何かこれまでとは違うところがあるのは一目瞭然。

さらに特定保健指導のお声までかかったとなれば、何かしら自分の生活習慣について注意されるということは重々承知しています。


どんよりした気持ちでやってくる対象者の気持ちをほぐし、この人になら話を聞いてほしいなと思わせるためには、

第一印象で好感をもっていただけるよう、ニコニコと笑顔で聞き上手褒め上手になることが大切です。

怒られる、注意されると思っていた対象者の方々は小さなことでもニコニコうんうんと聞いてくれて、さらに褒めてもらえれば、気持ちもほぐれ、この人の提案を受け入れて頑張ってみてもいいかなあという気持ちになってくるというものです。

指導者側だって対象者の詳細を引き出せ、その人にあったアドバイスにつなげられることで自分の自信につなげることができて、一石二鳥、まさにwin-winだと思いませんか?

さて皆さん、終始笑顔で聞き上手の褒め上手、これを実践している職業の方がいますね。

そう、夜の街で活躍しているホステスやホストと呼ばれる方々です。

これは私がとある保健指導受託会社でベテラン管理栄養士に言われた言葉なのですが

「特定保健指導はサービス業なのよ。だから私たちはホステスでいいと思うのよ」

私はこれを聞いたとき、保健指導のスタンスとしては言い得て妙だなあと思いました。

基本、ホステスやホストの方々はお客様の懐に入るために、ニコニコ聞き上手で褒め上手、そこに売り上げも透けて見えるけれど、お客様も悪い気がしないから通ったりするわけで……。

つまり特定保健指導に置き換えると

ニコニコ聞き上手の褒め上手で対象者の懐に入れれば

対象者が納得した行動計画が立てられるから

相手も頑張ろうという気持ちになって

さらに頑張ってる自分を知ってほしいから継続支援も嫌がられない…

いい関係のまま続けてもらえる!

ということになっていくのかなと。

それからは私も「専門知識のあるホステス」を心掛け、初回面接をしています。

もちろん、全員に通じるわけではありませんが、皆さんも一度、「専門知識のあるホステス」を目指されてみてはいかがでしょうか。