皆さん、こんにちは。人材事業部横浜の下原です。
今年の夏は例年になく猛暑続きでしたね。
そんな中でもようやく吹く風に秋を感じられるようになってきたような気がします。
今回は、何年ぶりになるでしょうか、本格派の研修会に参加したことについて簡単にお話しします。
今年のこの暑い夏を完全燃焼するべく、私が選んだ本格派研修会は、
「大妻女子大学 家政学部 管理栄養士 スキルアップセミナー(ベーシック)」
8月16日(木)~21日(火)連続6日間、そして、セミナー受講の時間帯は、7時半から始まる「モーニングセミナー」から、夜19時40分に終了する「イブニングセミナー」まで、学びで完全燃焼するにぴったりの研修会でした。
【こちらは、セミナ―で使用した教材です】
この研修会、スタート時間が早いので、「モーニングセミナー」が終了する8時半から次の9時開始の1限目の30分間に朝食が提供されます。
【こちらはある日の朝食。牛丼の具は吉野家提供】
息抜きの時間…、と思いきや、この時間も、企業のご紹介を含むセミナーがきっちり準備されておりました…
そして昼食は、12時20分~13時なのですが、こちらはその名も「ランチョンセミナー」。
文字通り、ランチしながらのセミナー受講です。
というわけで、一歩校舎に入ると、校舎を出るまで、贅沢な学びの時間でした…。
朝食も昼食も、協賛企業をはじめ、様々な関係各所からの食材の提供により手作りの食事を含む十分な食事であり、試食の場であり、食べることまでもが、つまり、ここで過ごすすべての時間が学習の場となっていました。
《下記 写真説明》
左:嚥下調整食の学習。学会分類の把握
右上:学会分類に沿って加工
右下:症例検討後、学会分類2013による嚥下調整食3を目安に作製
《下記 写真説明》
左:ある日の昼食。お弁当もどこかの協賛品。その他は先生方の手作り。追加で、試食の経腸栄養剤
右上:ある日の昼食。この日は完全に手作り。使っている食材は、ほとんど寄付によるもの
右下:こちらもあるひの昼食。この日はMCTオイルのセミナーだったため、ヨーグルトにMCTオイルをかけて試食
この研修会に携わる先生方のあふれんばかりの熱意を感じました。
研修会は、なぜ学ぶか、何を学ぶか、ひとりひとり目標設定をするところから始まります。
そしてその目標設定にこたえるべく、授業内容は、「予防・地域の食支援・在宅における栄養管理」を実践できる
技術や知識を身につけることをベースとして、訪問の関わり方や、訪問栄養、地域保健と栄養という題目をはじめ、各種疾患に対する栄養管理、ライフステー別栄養管理、褥瘡や排泄に関する講義まで、はては症例研究の一環として嚥下調整食の調理実習も行うという念の入れよう。
私にとってはまさしく学びなおしの研修会でした。
このような盛りだくさんの研修を受けるにつれて確信したことは、高度な技術や知識はあるに越したことはないけれども、最も大切なことは、目の前にいる対象者やご家族の皆様をよくみること、です。
専門職、という言葉におごることなく、「観察し、十分に把握する」そして、どんな時でも対象者
およびご家族の皆様を「尊重する姿勢」をもつことが心構えとして最も大切であり、必要なことだと感じました。
そのためにはいうまでもなく、コミュニケーション能力も重要です。
「食べること」は、疾患の有無に関わらず「生きていくこと」と同意と考えられます。
そして、管理栄養士は、生涯を通じて、その「食べること」に最も深くかかわれる職種でもあります。
多職種連携という言葉をいたるところで耳にしますが、、「食べること」に関わる管理栄養士こそが、他の職種を巻き込んでいけるよう発信できるようになるべきだと強く感じました。
最後に、本研修会でいただいた言葉を皆さんにも贈りたいと思います。
『私たちは、仕事や夢を実現し心の豊かさをもち 管理栄養士である「自分」を信じる路を歩む』
機会ございましたら、ぜひ皆さんもスキルアップセミナーに参加してみてください。