こんにちは。今回初めて執筆させていただくことになりました福永美幸です。
私はこれまでに給食委託会社、遺伝子解析会社、個人専属食事指導、AIを用いたヘルスケアアプリの開発、特定保健指導などの業務に従事してきました。
その中でも、社長専属の食事指導についてはあまり知られていない部分もあるかと思いますので、今回お話させていただこうと思います。
まだ需要は少ないかもしれませんが、健康を意識している経営者さんは意外に多いと感じています。
忙しい方の食事指導に生かせるポイントもありますのでご紹介していきますね。
生活リズムを知っておくことが大事!
業界や会社の規模によっても管理職の方のスケジュールは様々ですが、基本的に過密スケジュールな方が多いかと思います。
・1日の打ち合わせ量が桁違いに多く、分刻み
・食事をとる時間がない
・会食が多く自分で食事を選べない
・移動時間や隙間時間はインプット時間&メール返信時間で手元には常に携帯
・健康のために何とかしたいけど、なかなか時間を割けない
などなど・・・
実は私たちには想像もできないほど時間に余裕がなく、プレッシャーやストレスも多い立場なのです。
食事のコントロールもできにくい・・・
仕事優先で睡眠時間を確保する指導や運動指導も難しそう・・・
となると、どこに的を絞って指導をしたらいいのか分からなくなってしまいますよね。
なるべく、日々のルーティンを変えずに今の生活の中でできることを伝えてあげると実践しやすく指導の評価もぐっとUPしますので、アプローチするポイントを身に着けていきましょう!
Point1:出された食事を目の前にどうコントロールするか
食前に「お水」
会食などで自身で食事の選択ができない時、まずは食事の前に「お水」を飲むよう勧めましょう。
食前にお水を飲むことで、胃腸を刺激し消化・吸収が活発になり食べ過ぎ防止にも繋がります。
これなら、食事に関係なく朝・昼・夕のどの食事でも取り入れやすいですよね。
食べる順番
ご存知の方も多いと思いますが、健康維持のためには食べる順番も重要です。
血糖値が急激に上がるような食事のとり方をすると太りやすくなる、というのはよく耳にしますよね。
インスリンが必要以上に使われると、脂肪も必要以上に溜め込みやすくなってしまうので、血糖値の上昇を緩やかにする「食物繊維」の多い料理から口にしましょう。
例えば、食材でいうと野菜類、きのこ類、海藻類、豆類など。これらを含む料理があれば、最初に食べるように意識してみてください。習慣化していくと自然と食事の食べ方も身についていきますので、定着させていきましょう。
緑茶
緑茶に含まれるカテキンパワーも味方に!
緑茶に含まれるカテキンには、体脂肪の蓄積を抑制する働きがあることが研究結果でわかっています。
また、悪玉コレステロール抑制や抗ウイルス作用、抗アレルギー作用などにも効果がありますので、健康を維持するためにも食事の時だけではなく日常的に摂取していきたい飲み物です。
緑茶の提供があるお店は限られてしまうかもしれませんが、可能な場合はお店の方に食後の緑茶をお願いしてみてください。
Point2:移動時間の使い方
移動は専用車やタクシー移動が多いと思います。
時間優先の方に「移動時間を有効に歩いてみましょう~」「電車を利用して階段を使いましょう~」などのアドバイスは以ての外!NGです!
食事を食べ逃していたり、小腹が空いたときには血糖値のコントロールのためにも補食が大切です。
消費エネルギー量が増やせない場合は摂取エネルギー量や血糖値をコントロールして体調を整えていきましょう。
※目安となるエネルギー量については、身長や体重、生活活動量などを事前に聞き取り算出しておきましょう。
※持病を持たれていたり、健康診断の結果等で気になる数値がある場合はそれを加味した指導が必要なので事前の確認を忘れずにしておきましょう。
補食は内容も大切です。
血糖値が急上昇するような捕食のとり方では逆に脂肪を溜め込みやすくなってしまいますので、「栄養補給」を念頭に選んでいきましょう!
おすすめは?
・無糖の飲むヨーグルト
・チーズ
・無塩のナッツ類
・おにぎり(玄米や押し麦入りがおすすめ)
・豆乳
コンビニで手軽に購入でき、移動中に摂取できるものをアドバイスしてあげましょう。
比較的時間を有効に利用できる方には、移動手段を電車や自転車、徒歩などにすることで謝もUPすることを積極的に伝えてあげてくださいね。
Point3:睡眠時間が確保できない場合は体内時計を整える
忙しさのあまり、睡眠時間を削って作業をしている日も多々あるかと思います。
しっかりと睡眠時間を確保することも大切ですが、睡眠時間が足りているからといってカラダの休息が十分に取れているわけではありません。
睡眠時間が十分に取れない時こそ、体内時計を整えることに焦点を当ててみましょう。
実は、体内時計は24時間よりも少し長いため、毎日体内時計を早めてあげることが必要なのです。ヒトは朝の強い光で体内時計を早め、夜の光で遅らせる働きがあります。
体内時計の早さをリセットせずに乱れ続けると、生活習慣病やその他の疾患にも悪影響となり、眠気や頭痛、倦怠感、食欲不振などの症状も現れやすく、大切な仕事へのパフォーマンスも落ちてしまいます。
体内時計を整えるには?
・起きたら先ずカーテンを開けて朝の光を浴びる
・起きてからあまり時間を空けずに朝食をとる
朝の活動が体内時計を整えることはご存知の方も多いですよね。
とはいえ、日々忙しい毎日で不規則な生活だったり、交代勤務で昼夜逆転などの方にとっては朝の活動は難しい取り組みですよね。
そんな時も、なるべく休憩時間などの合間には窓を開けたり外に出たりして、日光に浴びるようにしてみてください。
その他にも、
・夜勤明けに帰る時はサングラスをかける
・日中寝る時はアイマスクや遮光カーテンで光を遮断
など、昼夜逆転してしまった日にも光のON、OFFのスイッチをしっかりと分けてあげることで体内時計も乱れにくくなりますので、アドバイスに取り入れてみてください。
是非、これらのポイントをしっかりと頭に入れ、ご自身のスキルアップに繋がる指導を目指していきましょう!