糀コラム ~その17~   冬でもトマト!

こんにちは!執筆スタッフの橋本です。

12月も下旬になり今年もあとわずか、寒さも本格的になっていますね。

寒さ対策、感染症予防対策されていらっしゃることと思います。

食の感染症予防と言えば抗酸化作用や免疫力アップ、その効能を期待できる栄養素としてはビタミンAやビタミンC、ビタミンEのビタミンACE(エース)ですね!

このビタミンACEを含む食材と言えばトマト!

「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われるくらいビタミンACE以外にもカリウムや食物繊維、リコペンはトマトの代表的な成分と言っても過言ではありません。

食物繊維には、腸内環境を整える作用があります。

リコペンには強力な抗酸化作用があり、血糖値を下げる、動脈硬化の予防、喘息の改善、美肌効果、ダイエット効果などがあると言われています。

でもトマトは今のこの冬の寒い時期が旬の食材ではありません。

トマトの栄養素を旬の時期並みに摂れる食品 それがトマト缶です。いろいろな料理に使えて長期保存も可能なのにお手頃価格です。

【使うトマトの種類の違い】

私たちが普段生でサラダなどで食べているトマトは「ピンク系」と呼ばれ、食べやすいように皮が薄く、果肉も柔らかく、水分や甘味も多いトマトです。

そしてトマト缶に使われているトマトは「赤系」と呼ばれるトマトで加工用に栽培された缶詰専用トマトです。

特にホールトマト缶に使われることが多いサンマルツァーノ種というトマトは旨味が強く加熱すると甘味が出ます。

【リコピンは生のトマトよりも豊富!】

ビタミン・ミネラル両方とも豊富に含まれるですが、トマト缶もその栄養素に差はそれほどありません。

むしろ先ほどもお伝えしたトマトの代表的な成分「リコピン」はトマト缶の方が多くなっています。

国産トマト(ピンク系)の場合100gあたり5mg程度ですが、トマト缶には14〜15mgも含まれており、3倍の差があります。

リコピンを摂取したい場合は、トマト缶の使用がオススメなくらいです。

トマトと糀の栄養成分を一緒に

トマト糀はいかがでしょうか?

免疫力アップがとても期待できるこれからの寒くなる時期にお勧めの調味料です。

トマトと、糀が作り出すグルタミン酸で旨味成分もたっぷりです。

二つの有効成分が一度に摂れる優れものです。

【トマト糀の作り方】

≪材料≫

◎生糀・・・200g

◎トマト缶(食塩無添加の物)・・・・200g

◎塩・・・・・50g

※水・・・・50㏄

≪作り方≫

  1. 材料を消毒したタッパーに入れてよく混ぜる
  2. 中身を出したトマト缶に●の水を入れて缶を洗うようにかき混ぜ、①のタッパーに入れ、全体をよくかきまぜ、軽く蓋をする
  3. 一日1回全体をよく混ぜる

糀の粒をつまんですぐにつぶれるくらいの柔らかさになったら完成です

今の時期だと2週間くらいでできあがります。出来上がり後ミキサーにかけて粒をなくすと使いやすくなります。

お肉を漬けたり、ドレッシングにしたり、煮込み料理に使えます。

是非日々の食事に取り入れて寒い冬を乗り越えていきましょう。

参照:   第2章 日本食品標準成分表 PDF(日本語版):文部科学省 (mext.go.jp)

トマト糀を使ったレシピを献立例と共にご紹介します。

【豚小間肉のトマト糀焼き】

≪材料≫

・豚小間肉・・・300g

・玉ねぎ(スライス)・・・100g

・トマト糀・・・・40g

・ウスターソース・・・大さじ1/2

≪作り方≫

  1. 材料を全てボウルに入れてよく混ぜ合わせ、常温で30分置く
  2. 油を敷いたフライパンに①を入れ、弱火で全体に火が通るまで炒める
  3. ※トマト糀だけでも大丈夫ですが、ウスターソースを少し入れることでコクが出ます。

【献立例】

  • ご飯
  • 豚小間肉のトマト糀焼き
  • さつま芋サラダ
  • 水菜とカリフラワーの和え物

皆さんもぜひ、試してみてくださいね!