こんにちは。管理栄養士の広田千尋です。
私は栄養士として保育園で勤務した経験があります。
新卒で就職し、4年ほど働いていました。
栄養士として保育園で働いてみたい方や、転職を考えている方は「どんな仕事内容なんだろう?」「私に向いているのかな?」と疑問に思うのではないでしょうか。
この記事では、保育園での勤務経験を活かして、保育園栄養士の大変なところ・やりがい、仕事内容やの待遇面、面接の際に気をつけることなど、気になる疑問を解決していきます。
保育園栄養士の大変なところ
保育園栄養士は、残業が比較的少なく日曜・祝日が休みのため、働きやすい部分もありますが、もちろん大変なところもあります。
【保育園栄養士の大変なところの例】
・アレルギーの対応
・誤飲対策(窒息事故の予防)
・保護者の対応(食事の相談や給食への意見の対応など)
・厨房内だけでなく、保育士とのコミュニケーションも必要
アレルギーの子どもは多く、万が一でも事故を起こすようなことがあってはいけません。
個別に調理が必要なのはもちろん、保育士と連携して間違えて配膳しないよう気をつけるなど注意が必要です。
また子どもたちに安全に給食を食べて貰えるよう、食材の切り方を工夫して、窒息などの事故予防にも気を配る必要があります。
ほかにも保護者への対応や、厨房内・保育士との人間関係など、ある程度コミュニケーション能力も必要とされます。
はじめは上手くできない部分があるかもしれませんが、少しずつ慣れていくといいでしょう。
保育園栄養士はやりがいもある!
保育園栄養士のやりがいは、何といっても子どもたちの笑顔です。
「おいしかったよ!」という言葉だけでなく、「今日のお給食なぁに?」と給食を楽しみに待っていてくれる姿はとても可愛らしいものです。
仕事をしてお給料を貰う以上、大変なところは避けて通れませんが、仕事を続けていくうえで「やりがい」はとても大切です。
子どもが好きな方なら、やりがいを感じやすい仕事でしょう。
保育園栄養士の仕事内容
次は、保育園栄養士の仕事内容について詳しくみていきましょう。
保育園栄養士の1日のスケジュール
まずは1日の流れについて表にまとめてみました。
このような流れで1日が過ぎます。
あくまで一例ではありますが、午前中は調理作業をして、午後に作業が落ち着いてから事務作業をする場合が多いでしょう。メインの仕事内容は「調理」「事務」のふたつに分かれます。
続いて仕事内容を詳しく解説します。
調理作業
保育園栄養士は調理作業がメインです。野菜の切り込みや食材の下処理、調理、盛り付けだけでなく、ほかにも離乳食、おやつも作ります。
また給食の時間には子どもたちが食べている様子を見回って、「食材が大きすぎて食べにくくなかったか?」「味付けは子どもが食べやすいものだったか?」などを確認します。
子どもたちにおいしく給食を食べてもらえるよう、日々工夫をするのも保育園栄養士の大切な仕事です。
事務作業
事務作業は献立作成、発注、書類の作成・管理、給食たよりの作成などがあります。決まった様式に沿って事務作業を行っていきます。
午後のおやつを提供し終わったあとの時間や、午前中の作業が早く終わって空いた時間などに行います。
病院や施設など1日3食提供する場合と違い、1日1食+おやつ分の献立作成でよいので、事務作業はそこまで多くはないでしょう。
その他
保育園栄養士は、「食育」の取り組みは欠かせません。食育は、食の経験を通して、子どもたちに食に関心を持ってもらうというものです。
子どもたちと食べ物の話をしたり、ときには紙芝居をしたり、野菜の皮むきを手伝ってもらったりと、保育園によって取り組みはさまざまです。
はじめは緊張するかもしれませんが、子どもたちは反応がとっても素直で可愛らしいので、慣れてくるととても楽しくやりがいのある仕事です。
保育園栄養士の待遇
保育園で働く場合の気になる待遇面についてお伝えします。保育園によって異なるため、詳しくは求人の内容をチェックしてくださいね。
勤務時間・残業
保育園栄養士の勤務時間は、「8時~17時」前後が基本です。早番・遅番がある場合は、1時間程度ずつ前後します。
残業は勤務先にもよりますが、仕事は調理がメインとなり事務作業はそこまで多くないため、残業は少ないところが多いでしょう。
しかし、例えば運動会などの保育園行事がある場合、直前は準備の手伝いなどで残業することもあります。気になる場合は面接で尋ねてみましょう。
給与
保育園や地域によって異なりますが、正職員や準職員の場合、手取り12~18万円程度のところを多く見かけます。賞与がある場合、年2回1~4か月程度とバラつきがあります。
こちらも求人内容を確認したり、面接で確認したりするようにしましょう。
休日
保育園は月~土曜日が開園日のところが多いので、栄養士の休日はそれに合わせて日曜・祝日が基本となります。年末年始も休園するところがほとんどなので、栄養士もお休みできます。
日曜・祝日だけでなく、土曜日を交代で休んだり、平日をお休みにしたりする場合もあります。保育園によって「年間休日」が決まっており、それに基づいて休日日数が決まります。
保育園栄養士に就職・転職するときに気をつけることは?
保育園栄養士は人気の職種でもあり、履歴書や面接での自己アピールはとても大切です。
仕事内容については調理作業がメインになるため、調理でアピールできる部分があるといいでしょう。
また面接先の保育園のホームページは必ずチェックします。「どのような方針で保育をしているのか?」を確認し、共感できる部分や、自分が役に立てる部分をアピールしましょう。
就職や転職に不安がある方は、キャリアアドバイザーの手を借りるのも方法です。応募書類の作成サポートや、面談の日程や条件面の交渉なども手助けしてくれます。
保育園栄養士の仕事内容について、詳しくご紹介しました。気になった方は、お住まいの近くに求人情報が出ていないか、ぜひチェックしてみてくださいね。
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