こんにちは。
外部スタッフ 管理栄養士の神宮です。
毎日の暑さが体に堪える日々が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今年は、4月に緊急事態宣言が発令され、ほとんどの方が外出を制限されながら春を過ごされたかと思います。
新しい生活様式を模索しながらお過ごしの中、7月には日本各地で豪雨災害が発生するなど長雨が続きました。
本来であれば、春先から少しずつ暑さに体が慣れていきますが、今年は外の暑さを感じる機会が少ないまま夏を迎えたため、突然の暑さによる体への影響が心配されます。
また、外出時に欠かせない存在となったマスクは、夏場につけたまま過ごすと、口元の温度が3度程度上昇すると言われています。
加えて、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度の上昇など、今年は例年以上に熱中症発症が懸念されます。
さらには、日本救急医学会によりますと、今年は熱中症で発症した患者と新型コロナウイルスの患者との区別ができず、初期治療に遅れが生じる恐れがあるそうです。
ぜひ、こまめな水分補給体内で血液量を増やして体温調整をしやすい体をつくることや冷房の活用など、例年以上に個々が熱中症対策に心がけるようにしたいと感じます。
さて、今回は熱中症に注目し、特に予防の観点から注目されている「牛乳」をご紹介します。
牛乳は、水分と適量のナトリウムを含むので、カフェインを含むお茶よりも夏場の水分補給に適した飲料です。
熱中症にならないための事前予防策としては、牛乳が有効な飲料とされています。
もっとも特徴的なのは、運動後のリカバリー力です。
牛乳には、運動により損傷した筋肉の修復に必要なアミノ酸を補給する効果があります。
スポーツ飲料に含まれる、糖質、ミネラル、ビタミンだけでは補いきれない栄養素です。
暑熱馴化力が低下した現代人、適度な運動で汗を流し、「運動の後には牛乳をコップ1杯」という習慣をぜひ取り入れていただきたいと思います。
私も自粛生活をきっかけに夜のジョギングを始めました。
汗をかいた後はビール!
を手に取りたいところですが、バテないからだをつくるため、牛乳を飲むようにしています。
牛乳が苦手な方は、冷たく冷やしてレモン汁を少し加えると飲みやすいのでおすすめです。
ラッシーのようにさっぱりとした味わいになります。
ただし、熱中症の症状が疑われる場合は、腸への吸収が早いスポーツ飲料の方が適しています。
日々の生活に運動を取り入れることは難しいと感じる方も多いかと思いますが、15分程度のウォーキングでも効果があるそうです。
その際、「早歩き」など、負荷がかかればなお、よし!です。
理想的な負荷のかかるウォーキングとしては、「インターバル速歩」が効果的です。
早歩き3分+ゆっくり歩き3分と覚えると良いでしょう。
これを5セットすると良いのですが、何よりも継続が重要ですので、
日常生活の中でうまく取り入れていきましょう。
高齢の方や運動をする時間のない方は、まず、「早歩き」を心掛けてください。
子どもの場合は、スポーツやからだを動かす機会が多いかと思います。
肩で息をするような運動の後に牛乳を飲む習慣をつけると暑さに強いからだ作りが期待できます。
暑さに負けない体作りとして、「適度な運動+牛乳」の習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。