こんにちは!外部執筆スタッフの管理栄養士の東條尚子です。
新型コロナウイルス感染拡大、大雨などの自然災害により、皆さんのお仕事にも色々な影響が出ているのではないでしょうか。
食材の価格の高騰や野菜が安定して入手できない等、ご苦労も多いことと思います。
そんな状況下で、ぜひ、活用していただきたいおすすめ食材が【乾物(かんぶつ)】です。
今回は、かんぶつマエストロの資格を活かして、乾物の魅力についてお話させていただきます。
乾物って何??
野菜や海藻類、魚介類などの食材を乾燥させて、水分をカラカラになるまで抜き、常温で数カ月以上の長期保存をできるようにした食品のことです。
乾物の種類
「海のもの」「里のもの」に大別され、それぞれ種類も豊富です。
ほしひじき・昆布・わかめ・海苔・煮干し・鰹節・桜えび・身欠きにしん・するめ・寒天・胡麻・ほし芋・乾麺(そうめん、うどん、そば等)・春雨・切り干し大根・ほししいたけ・かんぴょう・大豆・小豆・高野豆腐・麩 等々
乾物のすごさ!!
①栄養成分が凝縮:高い栄養価と、凝縮された旨味がたっぷり。
②長期保存ができる:水分活性が低く、常温で長期保存が可能。
③使い勝手の良さ:あらかじめ切ってあるものが多く、水や湯で戻すだけで、手軽に使え、汁物には、戻さずにそのまま入れることもできるなど調理が簡単。
④価格が安定:自然災害時など、生野菜が高騰しても比較的価格の変動が少ない。
などなど、乾物には、すばらしさがいっぱい☆☆☆
栄養価は
給食に使用される代表的な乾物【切り干し大根、ほしひじき、高野豆腐】についてみてみると…
<100gの栄養価> 参照:「食品成分表 2020」
乾物には、たんぱく質、食物繊維、カルシウム、鉄の栄養価が高いものが多いことがわかります。
乾物を使った変わりメニューのレシピを紹介
乾物が主役のメニュー!
◎高野豆腐のピカタ
外の衣はサクッとして、中身はフワッとしたチキンナゲット風な食感です☆
夕飯のメインにも、おつまみにも、お子さんのおやつにもピッタリの一品です。
材料・分量:(2人分)
高野豆腐4枚
固形コンソメ1個
薄力粉20g
卵1個
ウスターソース30g
トマトケチャップ30g
オリーブ油またはサラダ油15g
パセリまたはクレソン 適量
調理方法:
① 高野豆腐に吸水させる。
② 固形コンソメを溶かしたスープで①を約3分煮て、軽く汁気を絞っておく。
③ 衣(薄力粉20g、卵1個、水30g)を作っておく。
④ ②に軽く薄力粉(ビニル袋に入れる)をつけ、③をつけて油を入れたフライパンにて中火で焼く。
⑤ ④を皿に盛り付け、ウスターソースとトマトケチャップを混ぜてかけ、パセリorクレソンを盛り付けて完成。
◎大豆のサブジ
サブジは、野菜や豆を蒸し煮してスパイスで味付けするインドの家庭料理です★
畑のお肉で作るカレー味のサブジは、大豆のまろやかな風味とピリッとする辛さのベストマッチが楽しめる一品です。
材料・分量:(2人分)
大豆缶(ゆで)200g
玉ねぎ大1/2個
しょうが1/2かけ
トマト大1/2個
ピーマン1個
サラダ油10g
ケチャップ30g
ウスターソース10g
カレー粉 5g
食塩・こしょう少々
調理方法:
① 玉ねぎとしょうがはみじん切りに、トマトは粗みじん、ピーマンは7~8ミリ角に切る。
② フライパンにサラダ油を熱し、玉ねぎとしょうがを炒めて、ケチャップ、ウスターソース、カレー粉とゆで大豆を入れてさらに炒める。
③ ②にトマトを加えて中火にし、汁気がなくなるまで時々混ぜながら炒め煮して、食塩、こしょうで味をととのえて完成。
「乾物」というと、地味な感じがしますが、ご紹介した『高野豆腐のピカタ』『大豆のサブジ』は、大人にも子どもにも大人気のメニューです。ぜひぜひ、作ってみてくださいね。
まとめ
少し年配の人にとって、子どものころからいつも食卓にある存在で「おふくろの味」だった乾物。
今だからこそ、栄養価と旨味が凝縮された乾物を味わい、日本の食文化を見直していこうではありませんか。
参照:農林水産省