管理栄養士の国家試験を受ける方は、試験日まであと半年…と少しずつ近づくにつれ焦る気持ちも出てくるのではないでしょうか。
「今からでも間に合う?」
「どんな勉強法がいい?」
などと、不安な気持ちを持つ方も少なくないはずです。
こんにちは 管理栄養士の広田千尋です。
私は短大卒で栄養士として実務経験を積んだ後、管理栄養士免許を取得しました。
働きながらの挑戦で時間がない中の受験でしたが、幸い一度の受験で合格することができました。
この記事では経験を踏まえながら、やってしまいがちなNG勉強法、効率のいい勉強法などを解説していきます。
また講座や通信講座ってどうなの?と迷っている方へのアドバイスもお伝えしています。
やってしまいがちなNG勉強法
NG①ノートにまとめる
全ての範囲をノートにまとめるのはNGです。
というのには大きく2つの理由があります。
①範囲が広いために時間がかかりすぎてしまう(試験にあまり出ない範囲にも時間をかけてしまう)
②ノートにまとめただけで満足してしまう
というものです。
このため、時間がいくらあっても足りなくなります。
ノートにまとめない勉強法は、以下のようにするのがおすすめです。
*参考書に直接書き込む
→そもそも参考書にポイントがきれいにまとめられているので、自分でノートにまとめ直すのは時間がもったいないです。
ポイントや必要な情報などを参考書に直接書き込みをすれば自分だけの参考書を作れます。
*しっかり覚えたい範囲だけ、ノートに書き写す
→ノートにまとめて満足してしまい、暗記や理解が不十分なっていることも。
しっかり覚えたい部分に関しては、書くことで理解や暗記に繋がるので◎。
科目や情報を選んで書き写しましょう。
例えば人体の構造などは、参考書を眺めるよりもノートに書き写してみる方が覚えやすいです。
効率的に勉強したいなら、このような方法で取り組んでみましょう。
NG②古い参考書を使う
中古などの最新でない参考書を使って勉強すると、古い情報で覚えてしまう恐れがあるためおすすめしません。
法律、ガイドライン、食事摂取基準、診療報酬、介護報酬など、毎年のように何かしらの変更や改正があります。
古い情報を覚えてしまうと、新しい情報を覚え直すのも大変です。
さらに、気付かなかった場合は誤った情報で試験に臨んでしまうことになります。
1点勝負の国家試験では、これは不利ですよね。
メインで使う参考書は、なるべく最新のものを使いましょう。
もし過去の参考書を使って勉強したい場合は、人体の構造の部分や基礎栄養学などの変更が少ない部分のみを活用する、などという風にしておきましょう。
NG③自分の性格に合わない勉強法を続ける
勉強法は人それぞれで、1人でコツコツするのが得意なタイプ、人と一緒に勉強したり、講座を受けたりする方が向いているタイプ…などとさまざまです。
自分に合った方法に気づかずに勉強を続けても、思うようにはかどらなかったり、集中して取り組めなかったり…。
時間がない中で勉強するなら、自分に最適な方法を考えてみて、効率よく勉強を進めましょう。
また勉強する場所も、自宅だけでなく、外でもできる環境を探してみましょう。
自宅で集中できなくなったときに、外へ出ることで気持ちの切り替えができます。
静かに勉強できる図書館がいい方や、反対に少しにぎやかなカフェの方が集中できる方…など人それぞれですので、自分に合った環境を見つけておきましょう。
効率よく勉強して合格しよう!
過去問を中心に勉強する
おすすめの参考書は過去問をベースにしたものです。
過去問の出題傾向に基づいて必要な情報がまとめられているので、覚えておきたい箇所を効率的に勉強できます。
さらには5年分の過去問が載った過去問集もおすすめです。
過去問を暗記するくらいひたすら解いていると、出てきやすい問題のポイント、覚えるべき箇所が徐々にわかるようになってきます。
繰り返し過去問で出ている箇所を重点的に覚えていきましょう。
「正解」以外の選択肢はスルーして効率アップ
過去問の答え合わせをしながら勉強するときは、正解になっている選択肢以外はスルーしましょう。
なぜなら、ほかの選択肢まで勉強すると勉強量が5倍になるからです。
過去問ですべての選択肢を勉強しようとすると、200問×選択肢5個×5年分=5000個になりますが、正解だけであれば200問×正解1個×5年分=1000個になり、5分の1で済みます。
もちろん、ほかの選択肢もしっかりと勉強出来ればベストですが、時間がない中勉強したいなら絞って勉強するべきです。
特に正解になっている選択肢は、「間違えて覚えやすい」「しっかりと覚えておきたい」というポイントがつまっているので、効率的に勉強できるのです。
誤答の選択肢に時間をかけすぎずに、ほかに重要なポイントを復習したり、模試にチャレンジしてみたりするなど、身になる勉強をしていきましょう。
セミナーや講座、通信講座ってどうなの?
セミナーや講座は前のめりで受けるならアリ!
セミナーや講座を受けるかどうか悩む方も少なくないのではないでしょうか。
“前のめり”で受けることができるなら、参加して大いに活用しましょう!
セミナーや講座のメリットは、自分だけではわからない部分を教えてもらえるところ。
しかし、ただ単にセミナーや講座に参加するだけでは合格はありえません。
セミナーや講座の内容を活かして、しっかり自分でも勉強することが大切です。
「何となく受けてみる」「受けたら受かるかな?」という気持ちで受けるのは時間とお金がもったいないです。
セミナーや講座は、しっかりと“前のめり”で受けて、自分がわからない・苦手な分野を克服して合格に近づきましょう。
こつこつ頑張れるなら通信講座も◎!
通信講座にもたくさん種類がありますよね。
こつこつ頑張れる方は、通信講座も選択肢に入れてもいいでしょう。
通信講座のメリットは、書店では買えない独自のテキストで勉強出来たり、添削を受けられたり、模試を受けられたりするところ。
ただし、申し込みをして満足しないよう、こちらも“前のめり”で通信講座を受けて、しっかりと活用しましょう。
おわりに…
あと数か月にせまった管理栄養士国家試験。
効率よく勉強してしっかりと対策をとれば、今からでも遅くはありません。
来年には合格して、管理栄養士として一緒に働けるのを心から楽しみにしています!