こんにちは!東京人材事業部の那須野です。
新型コロナウィルスの感染拡大により一斉休校となり、毎日3食のご飯を作るが大変!という話を耳にします。
シングルの子育て家庭や共働き家庭では特に、ご苦労されているのではと思います。
そんな中ご紹介したいのが、最近テレビで再度注目されている「こども食堂」。
こども食堂とは
こども食堂とは、主に貧困家庭のこどもたちを対象に、無償もしくは安価で食事を提供する活動です。
2012年頃より全国で始まって以降メディアでも取り上げられることも多く、「こども食堂」という言葉は数年前より一般的になってきました。
近年では貧困家庭のみならず、ご両親共働きで家族と一緒に食事をすることができないこどもたちや地域の方とのコミュニケーションの場としても活用されているそうです。
私が取材させていただき、定期的に参加しておりますのは、
埼玉県草加市の「草加こども未来食堂マイカ(以下、マイカさん)」さん。
昨年4月にオープンし、地域のこども達の孤食や貧困、保護者の多忙等の問題解決の活路になれば…と
「地域でこどもを育てよう!」
をスローガンに活動をしていらっしゃいます。
毎月第3月曜日に実施され、こどもだけでなくその保護者、学生、高齢者など、たくさんの方々が参加され、地域のコミュニティとしてにぎわっています。
こども食堂の一日
マイカさんは、こども食堂の中でも規模が大きく、提供する食事は1回に約200食!
地域の方々のご厚意でいただいた食材や寄付金、フリーマーケットの収益により、すべて手作りされ、バランスのとれた食事を提供しています。
私が参加したなかでも人気だったのは、昨年12月の「クリスマススペシャル」メニュー!
○オムライス
○鶏むね肉のから揚げ
○ポテトサラダ
○きのこスープ
○ケーキ
ボランティアスタッフとして調理に参加しましたが、栄養士免許をもっていながら現場経験のない私にとって、200食分の食材をひたすらカットするのも、出来上がった料理の量も驚きでした。
給食施設と違いフライヤー等の調理機器もないため、から揚げもひたすら家庭用の鉄鍋で揚げていきます。
現場経験のある皆様ご存知のとおり、時間との闘いもあります。
気が遠くなりそうな作業でしたが、提供時間に遅れないよう、休む暇もなく調理に没頭しました!
会場は放課後の早い時間から開放しており、集まったこどもたちはごはんの前に宿題をしたり、カードゲームで遊んだりと楽しく過ごすことができます。
共働き世帯で、夕方は一人で過ごしているお子さんにも安心ですね!!
そして、時間になったら手作りの温かいご飯をいただきます。
みんな「おいしい!!」と言って何度もおかわりをし、とても嬉しそうでした。
普段は家族と過ごしているお子さんにとっても、お友達と一緒に食べる夕食は特別なもの!!
みんなで支えあう
こども食堂は、
その開催を知り差し入れを持ってきてくれる地域の方がいたり、食事を食べに来た方がボランティアで食器洗いに参加してくれたりと、
みんなが自然とみんなのために働くコミュニティ
となっています。
希薄になりつつある地域の方とのつながりを取り戻すきっかけにもなるのだと感じました。
今回、取材させていただきましたマイカの代表をつとめる浜薗さんや運営メンバーの皆さんは、それぞれの仕事や育児の傍ら、「地域の居場所」作りに奮闘されています。
パワフルで明るい皆さんとご一緒することで、私もたくさんの元気をいただきました!
何より、こどもたちの
「おいしかった!」「ごちそうさま!」
の言葉と笑顔は、提供する側の一番の活力になるのだと感じました。
今月はコロナウィルスの影響で、会場であるコミュニティセンターも閉鎖となり、開催が危ぶまれています。
各種イベントが自粛傾向にある中、集団での食事提供には賛否両論があって当然ですが、こんな時だからこそ、なかなかバランスの良い食事がとれないお子さんのためにも、こども食堂への期待は高まっています。
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