はじめまして、DietitianJob(ダイエティシャンジョブ)運営会社(株式会社東洋システムサイエンス)
大阪人材事業部の後中です。
もう今年も残すところ、わずかとなりました。
皆様もお忙しい日々を過ごされていることと思いますが、
忘年会や新年会で身体の中も大忙しという方はいらっしゃいませんか?
私はと言いますと、管理栄養士でありながらお酒が大好きでして・・・
毎年12月から1月は、肝臓がフル稼働です。
そんな私は、最近【きき酒師】という資格があることを知り、大変興味を持ち、勉強しよう!と決意致しました。
きき酒師とは、
「日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)」の定める資格です。
簡単に言うと、日本酒のソムリエと呼ばれる、日本酒のスペシャリスト
・日本酒と日本酒を取り巻く基礎知識力
・日本酒のテイスティング力
・日本酒のサービス力
これらの知識を身につけ、日本酒の楽しみ方を提案出来るプロフェッショナルとなります。
ワインのソムリエと比べると、あまりなじみはないですが、約3万人のきき酒師がいるのだそう。
いつか、「このお料理にはこの日本酒が合いますよ」なんて、
かっこよく言えちゃう女性になりたい!なんて願望を抱きながら、コツコツ勉強していきたいと思っています。
そんな勉強中の身ではありますが、このブログを通して、知ってそうで意外と知らない、
お酒の豆知識を皆様にお届けしたいと思います。
まず、お酒の定義です。これは「酒税法」で定められています。
「酒税法」は、昭和28年に制定された法律で、酒税や、お酒の製造・販売について定めています。
アルコール度数が1%以上の飲料を「酒類」と定義しています。
酒税法によると、お酒は次の4種類に大別されます。
◆発泡性酒類:ビール、発泡酒、その他の発泡性酒類
(ビール及び発泡酒以外の酒類のうちアルコール分が10度未満で発泡性を有するもの)
◆醸造酒類 :清酒、果実酒、その他の醸造酒
◆蒸溜酒類 :連続式蒸溜しょうちゅう、単式蒸溜しょうちゅう、ウイスキー、ブランデー、原料用アルコール、スピリッツ
◆混成酒類 :合成清酒、みりん、甘味果実酒、リキュール、粉末酒、雑酒
栄養士養成学校時代、学んだ内容ですよね♪
さむ~~いこの時期。脂ののったお魚をアテに熱燗をクイっと一杯!なんて、最高ですよね!
でも…あれ?上の分類を見てください。『日本酒』という記載が見当たりません。
さて、日本酒はどこに分類されるでしょうか?
分類で言うと・・・『醸造酒類』に分類されます。醸造酒類の中でも『清酒』が日本酒と考えてください。
(「日本酒」という名称は、日本国内で造られた『清酒』に対してのみ与えられている名称です。)
しかし、混成種類の中にも、『合成清酒』というものがあります。
では、『清酒』と『合成清酒』の違いはどんなものでしょうか?
国税庁酒税課発行の「酒のしおり」によると、
◆清酒 :米、米こうじ、水を原料として発酵させてこしたもの(アルコール分が22度未満のもの)
米、米こうじ、水及び、清酒かすその他政令で定める物品を原料として発酵させてこしたもの(アルコール分が22度未満のもの)
◆合成清酒:アルコール、しょうちゅう又は清酒とぶどう糖その他政令で定める物品を原料として製造した酒類で清酒に類似するもの(アルコール分が16度未満でエキス分が5度以上等のもの)
このように定められております。
清酒と呼ばれるものは、必ず原料にお米を使い、「こす」工程が必須です。
最近流行りのどぶろくなどの白濁した酒は「こす」工程がないため、清酒ではなく「その他醸造酒」になります。
では、合成清酒とはどんなものでしょうか?
上の説明の通り、人工的に合成して造った透明なお酒のことです。
合成清酒の開発に至った経緯は、米不足にあったそうです。
米不足の時代に、すこしでもお酒を楽しんでほしいということで開発されたとのこと。
開発したのは、なんと理化学研究所。当時は「理研酒」と呼ばれていたそうです。
そして、安価で手に取りやすいお酒として、または料理酒として使用するなど、米の供給が安定している今もなお、合成清酒は多く販売されています。
酒類の分類に関しては、ラベルへの記載が必須ですので、どんなお酒も分類が記載されています。
ぜひ、手に取って確認してみてくださいね♪
また、「日本酒=日本国内で造られたお酒」となると、焼酎や泡盛は?と疑問に思われる方もいるかもしれません。
どれも古来から日本で造られ、嗜まれてきたお酒ですが、その造られ方や原料は大きく異なっています。
前述の分類を見ても分かるように、日本酒は「醸造酒類」と呼ばれるカテゴリーに入りますが、
それに対して焼酎や泡盛は、醸造酒を蒸留することによって造られる「蒸留酒類」というカテゴリーのお酒です。
日本酒は見た目こそ、焼酎や泡盛に似ているけれど、造り方や飲み方においてはワインのほうが近い存在と言えるでしょう。
他のお酒と比べてみることによって、日本酒の魅力がよりわかりやすくなるかもしれませんね。
知ってそうで意外と知らない、お酒の豆知識。いかがでしたでしょうか?
次回は日本酒の分類についてご紹介したいと思います。
【参考・引用文献】
国税庁 酒のしおり
日本酒サービス研究会・酒匠研究会い連合会(SSI)