こんにちは、執筆スタッフの髙橋美枝です。
先日、ボランティア関係で知り合いになった方とランチをしました。
半年ぶりにいろいろと話しをしたのですが、実際は、その方と個人的な話をあまりしたことがなかったので、初めてじっくりお会いしたという感じです。
しかしながら、話をしながらなぜか楽しいという気持ちがおこらず、すぐに帰宅したいという感情が生まれてきました。
彼女の話を聞きながら、よく分析すると、すべて私の話を否定から入り、ご自身の経験をもとにアドバイスをされているなという事が分かりました。
その時に、栄養指導もここが重要なんだな!
とあらためて実感しました。
今日は、カウンセリングのスキルについて一般的な内容を、復習も兼ねてご紹介したいと思います。
信頼関係(ラポール)の構築に必要なもの
以前、栄養指導で全く心を開いてくれない方がいらっしゃいました。
なんとか1つでも伺えたら良い状態でしたが、2回、3回と回数を重ねるうちに、少しずつですが信頼関係を構築することができてきました。
栄養指導を行ってらっしゃる皆様も経験があると思いますが、まずはこのラポールを構築するところが大切だと感じます。
ラポールを形成することにより、対象者は自由に感情を表現することができるので、対象者がどのように思って、どういうことを望んでらっしゃることが理解することができます。
アメリカの臨床心理学者カール・ロジャースはカウンセリングの基本的態度として、
- 純粋性 聴き手自身が心理的に安定していて、ありのままの自分を受け入れていること。
- 受容的態度 批判や非難の目を向けることなく、受容的な態度で話し手に接すること。
- 共感的理解 話し手がどのように感じているか、考えているかをできる限り正確に知ろうとすること。
表面的な同調ではなく、「ものの見方、考え方」にそって理解することであるとしています。
加えて、聴き手の積極的な傾聴の姿勢を話し手に示す手法として、
- 相手の視線に合わせる。
- 身振り手振りなどに配慮する。
- 声のトーン、大きさ、スピードに配慮する。
- 相手が話そうとする話題を容易に変えずついていくなどがあります。
栄養指導では、時間内に伝えることも多く難しい場合もありますが、上記の内容に留意し行うことにより信頼関係を作り上げることができると思います。
上手にカウンセリングの技法を使おう
カウンセリングのスキルとして、閉じられた質問と開かれた質問というものがあります。
例えば閉じられた質問の場合は、今朝は朝食をとられましたか?という質問の問いに、「はい」、「いいえ」の答えが期待でき、話がしやすいという利点がありますが、その後の話の発展がしにくいという欠点があります。
逆に、開かれた質問の場合は、今朝の朝食はどうされましたか?という質問に対して、具体的な内容を伺うことができるが連発すると相手に負担をかけてしまう可能性があります。
従って、上手に閉じられた質問と、開かれた質問を交えて伺うことが大切です。
他に
- 励まし(うなづいたり、相づちをうち、話し手の発言を促す)
- 言い換え(話し手の用いた言葉を別の言葉に言い換える)
- 要約(話のエッセンスを確認する)
などがあり、これらの技法により会話を活性化したり、問題点を明確にすることができます。栄養指導では、本格的なカウンセリングの技法を使う必要性はそれほどないかもしれません。
しかし、これらのカウンセリングの基礎を覚えておくことにより対象者に、的確なアドバイスや質問をすることができると考えます。
カウンセリングの技法は幅が広く、すべてお伝えすることはできませんでしたが、栄養士が使える基本的内容をご紹介させて頂きました。
ランチをした後ですが・・・
健康食品や肌に良い化粧品など頼んでないのに説明会へ行くことをおすすめされ、なんとか丁重にお断りして帰宅いたしました。。。
皆様も、強引な販売にはご注意下さい!