(上記写真は、本文とは関係ありません。ちなに写真は台湾の”士林市場”です)
いつもDietitian Jobブログをご愛読いただき、ありがとうございます。
Dietitian Job運営会社である株式会社東洋システムサイエンスは、台湾との経済交流の一環として台湾貿易センター国際企業人材育成センター(ITI)からのインターンシップ生、林(りん)さんを受け入れ、弊社で3週間研修を行いました。台湾の食文化や、研修中体験した事を特別版として6回に渡って紹介させて頂きます。
第4回は、豊洲市場の訪問記です。
栄養士とも、日本人とも異なった視点から見た日本をお楽しみ頂ければと思います。
こんにちは。私は、台湾国際企業人材育成センター(以下:ITI)からの研修生、林(りん)です。
現在勉強しているITIは、2年間で外国語や経営を学ぶ人材育成機関です。私は日本語を専攻しており、今回は日系企業でのビジネスを体験するために、研修しに参りました。ITIで学んだことを実際に日本の職場で生かして、日本人の仕事ぶり・ビジネスの習慣・文化などの違いを学びました。
去年、台湾でも築地市場が豊洲に移転するニュースをたくさん見ましたが、今回機会を頂き、日本の市場について勉強するために豊洲市場へ見学に行ってきました。
私は、築地市場にも行ったことがないので、豊洲市場のイメージは台湾の市場と同じで、段ボールや箱、野菜などの葉や皮が道に散らばって雑然としていて、少し臭いものだと思っていました。(笑)
しかし、想像とは全然違い、全国の農産物が流通している最先端のセンターだと思いました。
豊洲市場青果棟-見学ギャラリー
まずは豊洲市場青果棟の見学ギャラリーに向かいました。
見学エリアは窓ごとにそれぞれ1月〜12月の旬の野菜や果物(えんどう・いちご・なす・桃・栗など)に色分けされていて可愛いく、とても見やすくなっています。
雰囲気は伝統的な市場というよりも、美術館のようで、落ち着きのある感じです。
壁側には青果市場が京橋にあった頃から築地市場に移り、今の豊洲市場に移転するまでの歴史が書かれています。現在の最新の市場を見ながら、歴史的な勉強もできます。
↑見学ギャラリーの様子(文中の旬の野菜や果物の色分け)
↑青果市場の様子。左右に各お店があり、さまざまな野菜や果物の箱が積み重なり、通路にはターレに乗って青果を運ぶ人がいました。
見学者デッキ
さらに奥に行くと広い見学者デッキがあります。
そこでは、豊洲市場に集まる青果物の取扱量種類別ランキングや産地内訳、市場で働く人のタイムスケジュールなど、豊洲市場での青果の取引に関する知識を学べます。豊洲市場に集まる果物の中では、みかんやかんきつ類が圧倒的に多いことに驚きました。
↑広い見学デッキから見た青果市場の様子。
1階には日本料理の飲食店があります。まだお昼前の10時でも、お寿司屋さんの前に長い行列ができていました。日本の方は本当に寿司がすきなのだと思いました。
水産卸売場棟見学ギャラリー
管理施設棟の奥に行くと、水産卸売場棟見学ギャラリーがあります。
ここでは築地市場で取り引きされたマグロの中で、最も大きかった実物大のクロマグロの模型 (下記の写真)が「ようこそ」というかのように出迎えてくれます。
市場でよく利用されている運搬車のターレットトラック(通称ターレ)も展示されています。
↑マグロの模型とターレの展示。運転席に乗って記念写真も撮れます。
2階の見学者通路からは、まぐろのせり場が見えます。マグロのせりの開始はとても早く、朝4時30分から始まり、6時30分ごろには終わるので今回は実際には見られませんでした。
せりは大勢いる仲卸業者が「手やり」というサインで値段を提示し、その中から瞬時に値段を見定め、一番高い値段を示した人に売ります。
↑手やりの1~9の表し方とマグロのせりの様子
台湾の市場との違い
私は、台湾で家族とよく市場に行きます。
そこは建物ではなく露天の方が多いです。道の両側に様々な農産品を扱っている店が並んで、店員さんが大きな声で呼びかけながら商品を売っています。外なので道は汚く、水があちこちにこぼれていることも多いです。