皆さんこんにちは。人材事業部横浜の下原です。
暦の上では冬真っ盛りでしたが、12月とはいえ、それほどコートも必要とせずこれまで過ごしてまいりましたが、
いよいよ、いよいよ冬の到来です!!
体調管理を万全にして年末まで、一気に駆け抜けてまいりましょう。
今回は、前回(大妻女子大学管理栄養士スキルアップセミナーに参加して)に続けてスキルアップセミナー臨地実習編です。
夏に参加した大妻女子大学管理栄養士スキルアップセミナー。
このセミナーは40時間の座学だけでなく、40時間の臨地実習も研修内容に含まれます。
この臨地実習は、10月~翌年2月末までに、座学で学んだ知識を定着させるべく、見学・習得すべき25項目のうち、必須項目9項目をすべて学べるように実習先の選定から行います。
9項目の内訳は、以下の通り。
訪問のかかわり方
- 在宅医療の在り方と在宅訪問時の心得
- 「食べる」に関わる多職種の関わり方
調理実習
- とろみ調整食の必要な利用者と調理の実際
- 嚥下調整食の必要な利用者と調理の実際
栄養ケアプロセス
- 栄養ケアプロセスの理解
- 栄養ケアプロセスの実践
介護保険制度
- 介護保険制度の概要の理解
- 地域包括支援センターの役割と実際
訪問栄養
- 在宅高齢者に多い食事の実際
- 訪問栄養指導の実際
摂食嚥下
- 摂食嚥下のメカニズムと食事観察の手法についての理解
- 摂食嚥下障害の嚥下機能評価の仕方についての理解
コミュニケーション
- 言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションの実践
- カウンセリングマインドをもって聴くの実践
在宅医療
- 在宅医療の理解と実際・在宅医療の多職種連携のとり方についての理解と実際
地域包括ケアシステム
- 栄養ケアステーションの実際と課題
- 総合事業における栄養の位置づけ 実際と課題
この内容を網羅するには、どこか1か所で完結、というわけにはまいりません。
訪問医療を実施するクリニックや歯科クリニック、デイサービスを提供する施設や、訪問看護ステーションなどなど、管理栄養士が業務を担うことができると思われるあらゆる施設や、関連する多職種の方々が実習させていただきたい対象となります。
では、どのようにして実習先を探していくのか。
- スキルアップセミナーを一緒に受講したメンバーや、昨年受講した先輩メンバーとの情報交換。
- スキルアップセミナーでお世話になった先生に直接アプローチ(かなり恐れ多いですが…)。
- 細い人脈をたどっての実習先探し。
いずれも人から人へのつながりで、開拓していくことになります。
この段階で、管理栄養士の大きな課題でもある「多職種連携に必要なコミュニケーションスキルの向上」を目指して試されている気さえしてきます。
学生の時とは違って、誰も用意してはくれません。
大勢の様々な職種の方々にお願いにうかがいながら、すべて自分で用意しなければなりません。
しかしながら、自分で実習先を探す、ということは、自分自身の思い描く管理栄養士像に沿った実習先を選択する自由がある、ということです。
興味をもった様々なところにお声掛けをさせていただき、自分の想いを口頭で伝え、文書で伝え、明確な意思をもって実習に臨みます。大人の学びなおしは、学生の頃よりもずっと明確な目標をもって自分自身と向き合うということだと気づかされる毎日です。
「私たちは仕事や夢を実現し心の豊かさをもち管理栄養士である「自分」を信じる路を歩む」
次回は、臨地実習の実際についてお伝えしたいと思います。