Online Salon ~スムーズな栄養指導の話術を学ぼう~

こんにちは!
Dietitian Job運営会社、東洋システムサイエンスの管理栄養士 徳田です。
本日は、2024年11月16日に開催した「Online Salon ~スムーズな栄養指導の話術を学ぼう~」について報告いたします。

当日は、弊社の栄養指導講座シリーズでご講義いただいている小池先生をお迎えし、クリニックでの栄養指導・特定保健指導に従事中、これから栄養指導をはじめる予定など様々なご状況の10名の管理栄養士の皆さんにご参加いただきました。

〇自己紹介・アイスブレイク

栄養指導では相手の話をよく聞くことがまず第一・・・
ということで、アイスブレイクではご自身の「Good&New」+「前の方がお話ししたGood&Newへの感想を一言」お話ししてもらいました。
順番はこちらで指名だったため緊張感のある時間になりましたが、皆さん褒め上手で素晴らしかったです。

〇スムーズな栄養指導の話術を学ぼう

医療職の中でこんなに長く一人の患者さんと喋るのは栄養士くらいなのではないか、その時間を生かすためにはどうするかというお話がありました。
皆さん一律に大学の「教育論」でカウンセリング技法は学ぶけれど、そこから先の話術は「術」である以上勉強・練習して実践することでより磨いていかなくてはいけません。

しかし、話しているところにフォーカスするというのはセミナーではなかなか難しいため、小池先生と相談し今回「たくさん話してみる場」を用意しました。

症例検討会

HbA1cが少しずつ上がってきているが糖尿病の薬の服薬は拒否していて栄養指導に回ってきた男性の例を使って、参加者を「導入部」「検査値の説明」「行動目標の設定」の3パートに分けて実際に話してみていただきました。
導入部
入室した際のご挨拶~検査値の説明に至るまでの、対象者との初対面を想定して実施しました。
普段訪問型の指導を行っている方に訪問バージョンを、特保ICT経験者に来訪してもらう特定保健指導バージョンを、それぞれ普段実施しているやり方で再現していただきました。
訪問型の指導は見たこともやったこともなかったのでとても興味深かったです。
演じてくれた方の話しかけ方が柔らかく、案内が届いているか、検査結果をみてどう思ったか、などとても滑らかに会話を進めていていました。

検査値の説明
対象者の検査数値のどこが悪かったのか、その数値が上がりやすいのはどのような生活習慣を送っている時なのか、そのような行動に心当たりがあるかを聞き取っていただきました。
このパートでは、検査値をただ読み上げるだけではなく、その数値とかかわりの深い生活習慣について聞き出すことが重要となります。
対象者役をやってみて、質問が上手な方が相手だと沢山話したい気持ちになること、回答した内容に対して解説をしてくれると、何を確かめる意図でそれを聞いているかがわかって安心できることを感じました。

目標設定
導入部と検査値説明のパートで見つけた問題点を目標設定に落とし込みます。
この症例の対象者は関心期くらいの気持ちで演じていたので、現状のリスクを示しながら1つずつこれならできそうですか?と尋ねながら目標を決められたのが良かったです。
私自身は第3期までの特定保健指導でしか栄養指導をしたことがなかったため「対面で話すのが1回しかない状況で一番大きそうな問題にフォーカスして目標を決める」というやり方を基本としていたので、食事・運動をさらに細かく掘り下げて、次回までのスモールステップの目標設定をしていくのが新鮮に感じました。

小池先生からのアドバイス
ロールプレイの途中で、「この検査値が高くなる時はこういう生活習慣があるはず」「検査値からよそくできる生活習慣の確認をしてみて」「対象者に もっとしゃべらせて聞き取って」といったお声がけをいただきつつ進行しました。
時間の都合上、お一人ずつに詳細なフィードバックはできませんでしたが、実際に自分が話している面談に対してアドバイスをもらえる貴重な機会にすることができました。

〇交流会

せっかく小池先生と少人数でゆっくりお話しする機会ということで、普段のセミナー後に聞けなかった専門的な質問を挙げてくださる方もいらっしゃり、とても勉強になりました。
・病院での治療目標値はクリアしているが、特定保健指導の受診勧奨はどのくらいしっかり勧めればよいのか
・検査値と生活習慣の関係はどう勉強するか
・深夜の食事が外食しかできない場合何を推奨するか。「牛丼並盛」「シンプルなしょうゆラーメン」しかなければどちらを選ぶか
など興味深いご質問をいただくことができました。

深夜の食事、牛丼VSラーメンでは、カロリーとたんぱく質量を考えると・・・皆さんはどちらだと思いますか?

本当にシンプルなしょうゆラーメンであればラーメンの方が低カロリーかつ麺に含まれるたんぱく質量が意外と多いのでおすすめとのことでした。
最近はご飯の代わりにお豆腐になっている牛丼を販売しているお店もあります。市販食品や外食チェーンのメニューのカロリー・塩分・たんぱく質量を知っておくのも大切だと改めて感じました。

先生からの「やったことは検査値に出ます!」と自信をもってお話ししましょうという総括がありましたが、自信をもって伝えるためにも正しい情報を集めるアンテナを高くもち、勉強を重ね、術を磨くことが大切だと学びました。
カーボカウントのご質問もありましたが、小池先生の糖尿病講座で詳しくお話していただいていますので、気になった方はぜひご参加ください♪

〇参加者の感想(一部抜粋)


◎先生の簡潔なアドバイスで、わかりやすく、指導に活かしていけます。自分の足りない部分が、わかりよかったです。ありがとうございました。

◎先生の病院での栄養指導、現役の方の特定保健指導のロールプレイをみることができ貴重な時間となりました。ノウハウを学べたのは今後の実戦にかなり役立ちます。

◎他の方がどんな風に指導されているのか勉強出来ました

今回ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!

次回のオンラインサロンは2025年2月2日に「栄養士向け好感メイク」をテーマに開催予定です!
引きつづき皆様のご参加をお待ちしております!